ケロ吉くんの 楽しい川柳入門 北野邦生・著(一部公開)

ケロ吉くんの 楽しい川柳入門   北野邦生・著

(一部公開)

 

も く じ 

 

(プロローグ)
 川柳の楽しい旅へ三太郎 ……………………………………………
一 川柳の作り方からおぼえよう ……………………………………11
 ⑴ 世界で一番短い詩『川柳』 ……………………………………11
 ⑵ 川柳は心のスケッチ ……………………………………………13
 ⑶ 川柳のやくそくごとは「五・七・五」 ………………………18
 ⑷ 「ー」「っ」「ちゃ」「ん」などの数え方  …………………24
 ⑸ これでも十七音だけど …………………………………………27
 ⑹ 字余り・字足らずになるとき …………………………………29
 ⑺ どうして五・七・五なの? ……………………………………34
 ⑻ 川柳と俳句はどうちがうの? …………………………………37
 ⑼ 五・七・五調でも川柳ではないもの …………………………39
 ⑽ 使ってはいけない言葉 …………………………………………41
(ミニコラム)
 『柄井川柳』って知ってる? ………………………………………44
(クッション)①
 川柳が楽しくなった三太郎 …………………………………………45
二 川柳を作るみんなは楽しそう ……………………………………48
 ⑴ 一・二年生の川柳はどうかな …………………………………48
 ⑵ 三・四年生の川柳はどうかな …………………………………56
 ⑶ 五・六年生の川柳はどうかな …………………………………68
 ⑷ すぐれた作品をもっと味わおう ………………………………80
(クッション)②
 川柳の味をもとめて三太郎 …………………………………………85
三 せんぱいのいい句をとことん味わおう …………………………88
 ⑴ 六巨頭と呼ばれる川柳作家の句から …………………………88
 ⑵ 現代川柳作家の句から …………………………………………97
(クッション)③
 川柳にやる気をもやす三太郎 ………………………………………104
四 さあキミも川柳作家にチャレンジだ ……………………………106
 ⑴ 心の動きを五・七・五に ………………………………………106
 ⑵ 目で見たものを五・七・五に …………………………………108
 ⑶ できごとを五・七・五に ………………………………………111
 ⑷ 題をきめて五・七・五に ………………………………………113
 ⑸ 『三段跳び』で五・七・五に …………………………………117
 ⑹ 川柳が上手になるコツ …………………………………………119
  ◇「軽み」をきかせる
  ◇「おかしみ」をきかせる
  ◇「うがち」をきかせる
  ◇「比喩(ひゆ)」をつかう
  ◇「名詞(めいし)どめ」をつかう
  ◇「オノマトペア」も考えて
 ⑺ 川柳のタネのありどころ ………………………………………130
  ◇自分の心の動き・感動から
  ◇長いあいだ考えていることから
  ◇めったにないできごとから
  ◇自然のようすから
  ◇見なれていることから
  ◇ちょっとしたことから
  ◇ふと思ったことから
  ◇いろいろと思ってみたことから
  ◇願いの中から
 ⑻ あなたの句を活用しよう ………………………………………135
  ◇短冊の書き方
  ◇色紙の書き方
  ◇句集の作り方
(コラム)
 川柳に使えそうだぞ「慣用句」 ……………………………………142
(エピローグ)
 川柳もぼくらもみんな生きている …………………………………145

 

《あとがき》
 保護者のみなさんと先生方へ ………………………………………148
  ▽この本を書いた動機
  ▽この本の編集意図
  ▽実践から言えること
  ▽この本の活用

 

 

(プロローグ)           
                    
 川柳の楽しい旅へ三太郎        

 

三太郎「ケロ吉くん、こんなところで何しているの?」
ケロ吉「川柳を作っているんだよ」    
三太郎「川柳?」   
ケロ吉「五七五で作る世界で一番短い日本の詩さ」               
三太郎「五七五って・・・それ、俳句じゃないの?」
ケロ吉「俳句も五七五だけど、川柳も五七五なんだよ」
三太郎「ふーん。むずかしそうだね」
ケロ吉「むずかしくなんかないさ、だれにでもできるよ」
三太郎「ぼくにもできるかなあ」
ケロ吉「できるとも。カエルのぼくにだってできるんだから」    
三太郎「でもぼく、学校では国語の勉強がにが手だし、作文なんかも上手に書けないんだよ。いくら世界一短い詩でも・・・」
ケロ吉「おっと、国語の勉強がどうだとか作文がどうだとかは関係ないの。川柳を作るのに大事なのは、目と耳と心なんだから」
三太郎「目と耳と心?」
ケロ吉「そう。きみには目と耳があるよね」
三太郎「あるよ、二つずつ」
ケロ吉「心もあるよね」
三太郎「心?」
ケロ吉「楽しいとか、悲しいとか感じることができるね」
三太郎「できるよ」           
ケロ吉「おめでとう三太郎くん、川柳のオーディションごうかくです!」
三太郎「ぼくにも、川柳が作れるんだね」 
ケロ吉「そのとおり。あとは、旅(たび}に出るだけでいいのさ」
三太郎「旅に出るだけ?」 
ケロ吉「そう。川柳の作り方を知るための旅だよ。旅さきでは、たくさんの友達にも会 えるし、とても楽しい旅なんだよ」   
三太郎「やったぁ、新しい友達もできるんだね」
ケロ吉「さあ、ケロ吉と三太郎くんの、楽しい川柳の旅、出発だよ!」